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海外旅行ワンポイントアドバイス:旅先篇

 監修:奈良県立医科大学糖尿病学講座 教授 
石井 均先生 

 

 

普段と異なる食事・運動量に注意し、低血糖への備えも万全に

 

  1. 薬剤・血糖測定器等の管理

     使用中のインスリンは常温保存のため、カバン等に入れて持ち歩くことができます。 未使用のインスリンも、短期の旅行期間であれば室温保存でも問題ありません。 ただし、高温では変質の恐れがありますので、直射日光に当てたり車内に放置したりしないでください (詳しくはご使用製品の取扱説明書をお読みいただくか、お客様センターに問い合わせる等でご確認ください。)。 また、血糖自己測定器は普段の外出時と同様に、高温多湿に気をつけケースに入れて持ち歩くようにしましょう。測定器や試験紙の使用可能温度や湿度については添付文書や取扱説明書を確認しておきましょう。

     ※使用済みの針は必ず持ち帰るようにしましょう。

  2. 旅先での食事

     旅行の素晴らしい点は、異なる文化や食べ物を体験できることです。しかし、ほとんどが外食となりますし、 日本での食事とも異なります。ついつい食べ過ぎて決められたカロリーをオーバーしないよう注意し、常にバランスの良い食事を心がけましょう。 逆に、食事が合わなくて少ししか食べられない場合等は、低血糖が起きやすくなります。 「おかしいな」と思ったときは、血糖測定を行ってみてください。 また、長時間の移動等で適正な時間に食事ができない場合の補食や、低血糖になったときのためのブドウ糖あるいはそれに代わるもの(ブドウ糖を多く含む飲料など)、水などは常に携帯しておくようにしましょう。

  3.  旅先での運動

旅先では、観光地巡り等で歩くことが多くなるため、普段より運動量が増える場合があります。水分補給は忘れずに行い、低血糖にも気をつけましょう。また、はきなれた靴をはき、厚手の靴下をはく等して、靴ずれが起きないよう注意してください。疲れた場合は無理をしないで、しっかり休むようにしましょう。