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2.第一世代血糖自己測定器(水洗い式)

 

簡易に検査できる試験紙の開発に成功
血糖測定器が開発されるまで、糖尿病患者は言うまでもなく病院で採血を行って血糖値を測っていました。 採血には時間も手間もかかり、患者には大きな負担でした。1956年、ロシュ(旧ベーリンガーマンハイム社)は、 ライセンス供与を受け尿糖の簡易測定ができる試験紙「Glukotest roll」を発売します。 その後、ロシュは開発を進め、自社独自のドライケミストリーという手法により、 これまでのウェット式に比べより簡易に検査できる試験紙「Comber Test」の開発に成功したのです。

光学反射式による最初の血糖測定器が発売
試験紙の普及に伴って、血糖用試験紙の開発が進められていきました。 そして、色調表による半定量測定が可能な血糖試験紙「Haemo-Glukotest」が開発、1968年に発売されます。 その後、血糖の測定を目視から自動評価ができる測定器の開発が進められるようになります。 1969年、米国で最初の血糖測定用機器が開発され発売されました。光学反射率を利用して測定するもので、 これまでの半定量測定から人の識別能力に左右されない定量測定を可能にする機器でした。 血液をつけた後、試験紙を水洗いして測定する、水洗い式と呼ばれる第一世代の測定器です。

 水洗い式血糖自己測定器「レフロマート」

信頼できる測定値の確保が可能に
ロシュは、1974年に水洗い式の小型簡易血糖測定器「レフロマート」を開発し発売します。 この測定器の登場により、信頼できる定量的な測定値を得ることが可能になりました。 しかし、水洗いの手間や採取する血液の量、機器の重量などの課題があり、それを解決するための開発が進められていきます。

 

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